Saturday, 19 October 2013

ballet* Don Quixote (The Royal Ballet)

久々のロイヤルバレエ、期待の新プロダクション、「ドン・キホーテ」を見てきました。


ドン・キホーテはバレエでは人気のある演目ですが、
音楽的、演劇的には他の作品に比べて芸術的に劣る?のか、
ロイヤル・バレエでは長らく公演がありませんでした。

私が渡英した2005年以来でも初めてです。

今期は、このロイヤルの「ドン・キホーテ」、ENBの「海賊」と、
ロンドンでは今まで目にする機会が少なかったダンスを押す作品の初お披露目が続き、目が離せません。


お話は、タイトルどおり、セルバンテスの小説、ドン・キホーテから一節を取っていますが、
正直言って、話の主軸は一組のカップルであり、ドン・キホーテが踊る主役というわけではありません。

ちなみにドンキ初の相方は、公演前にストーリーを大まかに説明したにもかかわらず、
最後までどれがドン・キホーテかわからなかったという...。

私は慣れてるので「槍みたいなのを持ったのがドン・キホーテ」とすぐわかるんですけど、
相方はやはりタイトルロールは主役と思っていたらしく、
あれだけの脇役がドン・キホーテなわけがないと思っていたみたい。

それぐらいドン・キホーテのお話的にはあいまいですが、
バレエ作品としては、楽しいコメディで、ダンスのテクニック的に大変盛り上がります。

ロイヤルは伝統的に演劇的なものを重視したレパートリーでしたが、
テクニックが素晴らしいダンサーがいることだし、たまにはこういう「ザ・ダンス」な作品もいいんでは。

この作品では得意のお芝居を生かしてコミカルな演技もふんだんに入っていて、とても楽しかった。

これからも定期的にこの作品を上演して欲しいです。

早速シネマでライブ配信されましたが、見逃した方に朗報! ネットで見ることができます。→こちら。

ネタばれアリの感想、キャスト表はこの下に。


↓ ああ、もう一度金子さんで見たいな~。 Click here for the rankings!
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Cast

DON QUIXOTE Christpher Saunders
SANCHO PANZA  Philip Mosley
LORENZO  Gary Avis

KITRI  Akane Takada
BASILIO  Steven MacRae

ESPADA  Ryoichi Hirano
MERCEDES  Laura Morera

GAMACHE  Bennet Gartside
KITRI'S FRIENDS  Romany Pajdak, Yasmin Naghdi

TWO MATADORS  Valeri Hristov, Johannes Stepanek
GYPSY COUPLE  Itziar Mendizabal, Thomas Whitehead

THE QUEEN OF THE DRYADS  Yuhui Choe
AMOUR  Anna rose O'Sullivan
DULCINEA  Christina Arestis
 

一番奥の席だったので表情が見えなかったので、感想はダンスのみで、ごめんなさい!
オペラグラス買うかな~。
それにしても、前の人が終始体を前に乗り出していたので、
相方さんが席を替わってくれなければ立ち見になるところだった...。
気持ちはわかるけど、やめていただきたい...。


全体的に、アコスタさんの振付は、プティパの王道の振付は残して、あとは独自の振付という感じ。
特に1幕がよかった。マクミランのような流麗なリフトが多くて、迫力があり。
2幕のジプシーダンスは、あんまりキャラクターダンスって感じがしなかったのは私だけでしょうか。
ジプシーダンスにしては珍しいな、と思いました。
3幕のアダージオは王道なので、タッチしないのかなと思ったら前半かなり変えてました。
キトリのVaは跳ぶ方。あれは誰の振付なんだろう?
パッセのVaがプティパだと思っていたけれど、どちらが原振付なのかな?

さて主役のお二人さん! 二人とも若くフレッシュなカップルを等身大で演じていて、はまり役。
特にマックレーの自信に満ちたやんちゃなバジル。
あまり演じてないんじゃないの、という気もするくらい。
文字通りはじけていて、特にジャンプなどではお客さんを沸かせていました。
 高田さんのキトリ、さわやかでキュート。
二人のやり取りもコミカルで面白く、表情が見えなくて残念。(←私の目が悪いだけです。)
伸びやかな足を高々に上げるデヴェロッペが美しく、一幕ではマックレーのリフトで、3秒くらいとめて(そのあいだ静寂!)のバランスなど魅せてくれました。
パートナリングもよく、特にピルエットではぶれないしぐるんぐるん回るし、ドンキの醍醐味を味わえました。
2幕のアダージオ(バヤデールと同じ音楽のやつ。)はロマンティックでラブラブな踊り。
かと思ったらバジルが変なことを言って?キトリを怒らせてひっぱたかれた、
と思ったらその手を握ってそこからまたラブラブに...って、少女マンガか!みたいな展開も、
主役のお二人ならうっとり見られる、まさにこの役にぴったりの若いかわいい二人。

エスパーダは平野さん。
実はノーブルなイメージが強いだけに意外でしたが(最初に見たのがローザンヌの眠りの王子、それからパリス...)、
びっくりの濃い演技! こゆい伊達男をかっこよく演じてました。
背が高くスタイルのいい平野さんにエスパーダの「かっこよく見せるダンス」はぴったり。
メルセデスはモレラさん。スパニッシュだけに、はまり役。
スパニッシュダンサーらしいキレのあるダンス、ラテンなしぐさ(どんなや)。
特に、二人がやりあうシーンでは、スパニッシュでギャーギャー言ってる会話が聞えてきそうでした。(笑)

2幕の森のシーンは、ダルシネアがキトリ役とは別のダンサーが踊ったのがアコスタ版の特徴の一つでもありますが、
(と思ってたんですが、やはり2幕のシーンは高田さんだったらしい。気づかず。すいません)
う~ん、残念ながら特に特出する出来ではありませんでした。
それよりも、森の女王を踊ったユフィさんの気品が勝ってた...。
可憐な妖精の女王というイメージがぴったりで、丁寧な踊りにふんわりと柔らかな雰囲気をまとったユフィさん、
今まで森の女王は「高貴」というイメージだったんですが、
ユフィさんの女王はあたりをほんわかと包む陽だまりのよう。
(淡い黄色のチュチュもそのイメージを手伝って。)
キューピッドはオサリバンさん。アチチュードの足がまるで矢のようなキレでしたが、
私はどちらかというともっと速いテンポのほうが好み。

一幕は長いけれど、逆に踊りがたくさんで見所たっぷり。
2幕で女の子をコールドで使う代わりに、
闘牛士たちや4人組の男の子(あれは...何の役?)をアクロバティックに使ったりして、男性の見せ場も作っていました。
3幕は、狂言自殺の場から結婚式の場面をすっきりとまとめて。
どうでもいいですが、せっかく結婚式なんだから、
キトリの友人の服くらい変えさせてあげればいいのに...と思ったり。

と、楽しい楽しい、夜になりました。

でも、実は私が一番見たいキャストは金子さんだったりするのですが...。

もう一度見たいし、何とかして見れないかなあ~。


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