3月下旬にバレエリュス時代の作品を公演するEnglish National Ballet が、
先週一週間を通じてイベントを行いました。
一見、何の共通点が?とお思いでしょうが、
ピカソとバレエリュスがつながっているのです。
バレエリュスは、ベル・エポックの時代にパリでバレエの発展に貢献した、
ロシア人ディアギレフが率いるバレエ団。
たった20年でしたが、芸術が盛んだったあの時代のパリで、
舞踊、音楽、美術の総合芸術として一時代を築いたバレエ団です。
舞踊家、音楽家だけでなく、ジャン・コクトーやシャネルなど、
そうそうたる文化人の顔ぶれがバレエリュスにかかわり、ピカソもその一人、というわけです。
ENBは、そのピカソのかかわった「三角帽子」と「青列車」も再演します。
と、いうわけで。
先週の月曜日から日曜日まで、ENBのクラスやリハーサルなど、
バレエ好きにはたまらないイベントが無料で目白押しだったのですが、
悔しくもわたくし、まったく気づいておらず。
土曜の朝に相方さんから聞かされました。
そのときもあまり真剣に聞いておらず、「あ~、そんなのやってんだ~」ぐらいの程度だったのですが、
リハとかクラスとか見れるなら、見に行きたかったよ~。
で、ようやく日曜の最後のイベントに滑り込みセーフ。
イベントは、ピカソがバレエの衣装も担当していたことにかけて、(たぶん)
「コスチュームとダンス」。
同じ振付を衣装を変えて見てみよう、という試みです。
まずはリハーサル。練習着で。
振付はとってもコンテンポラリーな抽象的なダンス。
そして衣装を着てみます。まずはスポーティーでプレーンなこちら。
まあ、コンテンポラリーにとってもありがちな衣装といったところでしょうか。
無機質な感じがするので、感情などをいれずに振付そのものを見せる感じです。
お次の衣装はこれ。顔まで覆った全身タイツ!
顔まで覆ってるので、不思議で不気味な感じがします。
シンプルな分、さっきのスポーティーなのと同じで、振付のみ、という感じもしなくはないけど、
顔まで覆っているところが逆に意味を持たせて…
などと、毎回踊ったあとに、ギャラリーとディスカッションタイムが入ります。
イベントには振付師と衣装担当の人もいて、
即興で、今度はこうしてみよう、などのアイデアが取り入れられます。
これは、一人は足を、一人は手を縛って動きを制限してみるアイデア。
お次の衣装はこちら。ドレスにバッグ、ハイヒールでとってもガーリーに。
ドレスを着ると、やっぱりキャラクターが加わって、
振付にある種のドラマが出てくる感じです。
私はこれが好み。
スカートをひらひら使ったり、ハイヒールとバッグでもっと個性が加えられます。
今度は、ヒールとバッグを取って。
お次はこちら。クラシカルバレエ風に。
衣装がバレエ風になったので、動きをクラシカルバレエ風に変えています。
根本的なステップはそんなに変えてないのに、まったく別のダンスに。
とっても面白い試みでした。
が、クラシカルの場面でようやく気づいたんですが、
この二人のダンサーはバレエダンサーでなかったような…。
ああ、これからはもっとまめにチェックしてイベントを逃さないようにしよう!!
みなさまも、いつもどこかで何かをやっているロンドン、見逃さないようにしましょう!
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ロンドンのセントラルで、ピラティスを教えています。くわしくはこちら。
Pickでは私が見つけたお勧め&かわいいものや、日々の一こまを切り取って。
*london memo*
What to See
Tate Britain
http://www.tate.org.uk/britain/
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English National Ballet
http://www.ballet.org.uk/
写真からもすごい空気感、伝わってきます・・・
ReplyDeleteXahrmaさん
ReplyDeleteありがとうございます!! ここにのってるのは比較的まともだった写真で…。ほんと、ぼけた写真ばかりで、自分の技術のなさにがっかりでした。
半分カメラのせいにしてましたが。(笑)
ダンサーや動くものを撮るのって難しいですね!